サークル『教養強化』のブログ

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哲学ピンポンダッシュ開催!!!!!!!!!


 この度、サークル『教養強化』で、新しいオンライン読書会、「哲学ピンポンダッシュ」を開催します!!!!!!!!

 本記事は、そんな、哲学ピンポンダッシュの紹介記事である。

 

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 “哲学”を一通り学んでみたい……。

 哲学は、便利である。議論の抽象性が高い分、文学にでも社会現象にでも、あらゆるものを対象に出来てしまう。

 それに、例えば世界、存在、正義と言った、バカでかいことを語っているから、日常的な些細な事柄のことも、哲学的にこじつければ、なんだか壮大なことを語っているかのように見えてくる。哲学さえ押さえておけば、何でもかんでもそれっぽく語れてしまうのだ。

 そして何よりも、哲学はカッコいい。かつて呼ばれていたような、“諸学の王”という地位は失ってしまったかもしれないが、それでもやはり人文系学問の中で、他の領域とは異なった、クールな雰囲気を醸し出している。

 便利だしカッコいいし、哲学は最強である。

 議論になった時も、自分の知らない“○○哲学”みたいな観点から自分の意見を突然一刀両断されると、その余りのカッコよさからぐうの音も出なくなって、黙らされてしまう……。自分も哲学を知って、デカいことをエラソーに語ってみたい……。

 

 しかし、そんな最強の武器である哲学は、生半可な気持ちで学ぶには余りにもムズカシイ。

 『純粋理性批判』なんかを岩波文庫で読もうとすれば、議論が込み入りすぎて何を言っているのかチンプンカンプンだし、大抵の場合は死ぬほど長くて途中で読むのが面倒になってしまう。加えて、日本語話者に特有の問題としては、“哲学”と言われる時、基本は“西洋哲学”、つまり、外国語で書かれた哲学が基本である。まさか原語で読めるはずもないから、翻訳された文章特有のクドくてぎこちない日本語を読まなければならない。

 よく分からない込み入った複雑な議論が、滅茶苦茶ぎこちなくてキモイ翻訳日本語で、1000ページとか展開される……。しかも、一冊読むだけならまだしも、“必読の哲学書”みたいな本が、50冊とか100冊とかある……。そんなの読む気が湧く訳がない……。

 

 しかし、哲学の道をあきらめるのはまだ早い。「分かりたいあなたのための○○哲学入門」みたいなタイトルの新書が、岩波や筑摩でたくさん出ているではないか。それを読めば、お手軽に哲学を理解できそうな気がする!!

 と、いざ手に取ってみると、そんな期待は大抵見事に裏切られる。

 哲学を日がな一日中勉強している様な超博識が書いているから、「○○哲学入門」みたいなことを謳っているくせして滅茶苦茶ムズカシいということは少なくない。読んでいると、著者近影の澄ました顔が、「お前は入門書すらも分からないのか」とマウントを取ってきている様な気がしてきて、段々イライラしてくる。

 

 こんなんやってられるかボケ!!!!

 

 そんな、哲学書は読めないけど、それでもデカいことを語りたいという最低の願望を抱えた人のための読書会が、“哲学ピンポンダッシュである!!!!

 哲学ピンポンダッシュ、略して哲ピンでは、著名哲学書について、その原著は勿論読まない。入門書すらもまともには読まない。200ページとか300ページとか読むのは面倒すぎる。

 哲ピンで使うテキストは、入門書の部分的な抜粋か、或いは原著の末尾にある解説文である。いずれにせよ、何とかして30ページ前後に抑える。

 まるで、その哲学者の思想の全てが詰まっているかの様に、その30ページを皆で熟読して、色々な意見を言い合い、読書会が終われば、あたかもその哲学者の思想の内容と、その問題点までも完璧に理解したかの様に思い込む。それが哲ピンである!!!!

 暫定的な予定ではあるが、哲ピンで触れる予定の哲学者を挙げておこう。

 

マルクス ヘーゲル カント プラトン アナキズム ニーチェ 現象学(フッサール) 保守思想 ソシュール ハイデガー フロイト ウェーバー ウィトゲンシュタイン シュミット プラグマティズム ベンヤミン ラカン レヴィストロース アドルノ 吉本隆明 アルチュセール フーコー ハーバーマス アーレント ドゥルーズ デリダ 浅田彰 柄谷行人 スピノザ ネグリ 分析哲学 アガンベン 正義論 リバタリアン ジジェク………

 

 今の所、週に一度、三時間程のペースで開催して、西洋近代哲学をゴリゴリコンプリートしていく予定である。たった一年間やれば、50人もの哲学者を語れるようになるのだから、こんなに革命的なことはない。

 

 哲ピンは、サークル内部で密かにやっている真面目な読書会と違って、幅広い人に参加して欲しくて、テキトーに作られた読書会である。『教養強化』に連絡をくれる人は、大体既に教養が強化されまくっていて、初期からの部員が困り果てている。

 部員でなくても参加できるシステムで当面はやるつもりだから、前提知識などなくても、興味があれば連絡して欲しい。逆に前提知識がありすぎると部員が委縮しまくってしまう。

 週一ペースでやっていくから、参加したい時だけ参加することも可能である。

 参加にあたっては、指定するテキストを前もって準備しているだけでいい。読書会中に黙読する時間を用意するから、予め読んでくる必要はない。テキストの方も、どこの書店、或いはどこの図書館にでも置いてあるようなものを選ぶ予定だ。

 因みに第一回は、5月22日21時から、筑摩新書の『世界哲学史6』の途中の30ページくらいを抜粋して、カント哲学をやる。zoomのURLは、直前にTwitterでアップする予定だ。我々のTwitterアカウントはこちら。

サークル 『教養強化』 (@kyouyoukyouka) | Twitter

 

 

*1

 

 

 来たれ、反知性主義者よ。革命的な、あまりに革命的な反知性主義読書会が、ここに始まる。

 哲学が、その門に我々を入れてくれないのであれば、入門などこちらから願い下げだ。我々は、哲学の門の前で、しっちゃかめっちゃかに、とにかくピンポンダッシュをしまくろう。

 これが真の、”教養強化”だ!!!!!!!!!!

*1:

*謝罪と訂正

 zoomのURLは、直前にTwitterであげるという風に記述しました。しかし、予想以上に本読書会の反響が大きく、こちらで参加を希望されている方の人数を予め把握しておきたいということになりました。ですので、参加したい方は直接連絡下さるようにお願いします。

 一度の読書会に参加される方が多すぎることは、哲学ピンポンダッシュの趣旨に反するということで、その様に判断しました。よろしくお願いします。